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JPY
Abstract
◎細胞内代謝は,エネルギーの供給や生体の構成分子となるさまざまなバイオマスを産生する重要な役割を担う.つまり,これまで生化学で学んできた細胞内代謝の役割は,ほぼすべての細胞で共通してみられる細胞の維持・管理(ハウスキーピング)にかかわる裏方としての働きをもつ程度の理解にとどまっている.しかし近年,さまざまな細胞種で特定の代謝経路が活性化あるいは不活性化する,代謝様式の改変(代謝リプログラミング)が見出されている.さらに細胞の機能や分化が,この特定の代謝経路によって産生される代謝物を介して巧みに制御される実体が明らかとなってきた.そこで本稿では,免疫細胞のなかで代謝研究がかなり進んでいるマクロファージ系列の細胞を取りあげ,代謝リプログラミングの実体について解説する.そして,細胞内代謝が細胞内のシグナル伝達経路や遺伝子発現制御と密接にかかわることで,マクロファージの運命決定や機能を支配する重要な基盤制御となることを示したい.
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