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冠動脈硬化の新しい分子機序―炎症・免疫からみた最新の知見
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JPY
Abstract
◎動脈硬化(atherosclerosis)を基盤とする虚血性冠動脈疾患は世界の三大死因のひとつである.冠動脈硬化は例外なく,いわゆる冠動脈内皮細胞,炎症細胞(白血球とマクロファージ),血管平滑筋細胞,リンパ球(おもにT 細胞)といったさまざまな細胞と種々のプロテアーゼならびにサイトカインが関与する複雑な慢性炎症・免疫反応により発症・進行し,結果として冠動脈の機能不全や内腔の狭窄をきたす病変である.近年の分子生物学的研究により集積された組織・分子細胞レベルでの時・空間的な相互作用を基盤とする生体反応の仕組みに関する知識をもとに,動脈硬化症の成り立ちへの炎症・免疫反応に関するあらたな研究展開をもたらしている.しかし,動脈硬化発症の機序はいまだ十分に解明されていないのが現状である.本稿では,炎症・免疫反応とそれに関連するストレス性造血幹細胞活性化,プロテアーゼ・カテプシン活性化ならびに細胞死と増殖のクローストークを含む7 つの方面から,本研究グループの研究成果を交えて冠動脈硬化の分子機構に関する最近の知見について概説する.
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