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JPY
Abstract
早産・低出生体重児,とくに出生体重超低出生体重児や在胎28 週未満の超早産児は発達障害や精神疾患の合併リスクが高く,知的障害を合併していることも多い.正期産のコントロールと比較すると,極低出生体重児の注意欠如・多動性障害(ADHD)のオッズ比は2~3 倍,超早産児は4 倍と報告されている.ADHD の特徴として,多動・衝動性型より不注意型が多く,行為障害の合併は少なく,リスクの男女差も一般児より小さい.頭囲,脳室内出血,脳実質の障害や脳室拡大といった脳の成熟や障害との関連が指摘されている.自閉症スペクトラム障害の合併率も高く,超早産児で8%に認め,一般児の4 倍以上の比率であったとする報告がある.とくに幼少期のスクリーニングでは陽性率が高い.知的能力の低さや不注意と関連するコミュニケーションスキル,社会適応力の遅れが特徴である.早産児の脳高次機能の障害として認められる,言語概念の理解,作業記憶(working memory),視空間能が低いこと,処理速度が遅いこととの関連が示唆されている.
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/content/article/0039-2359/260030/231