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JPY
Abstract
上皮型中皮腫の診断では,中皮のマーカーと癌腫のマーカーを検討する.Claudin 4 は大半の癌腫で陽性で,中皮腫は陰性であることから,鑑別診断のよいマーカーである.腫瘍細胞が紡錐形細胞からなる場合は肉腫型中皮腫,肉腫様癌,肉腫などが鑑別にあがる.肉腫型中皮腫と肺の肉腫様癌の鑑別は免疫染色で行うことはできず,腫瘍の存在部位が診断に役立つ.肉腫型中皮腫と肉腫の鑑別では,免疫染色でcytokeratin を検討する.肉腫型中皮腫ではcytokeratin が陽性で,肉腫では陰性である.その他,孤在性線維性腫瘍,滑膜肉腫,デスモイド型線維腫症などを鑑別する.反応性中皮と上皮型中皮腫,線維性胸膜炎と線維形成型中皮腫を免疫染色では鑑別できない.どこかに浸潤所見があれば中皮腫と診断できる.FISH によるp16 の欠失の解析,免疫染色によるBAP1 蛋白の解析がその診断に役立つ.上皮型中皮腫の間質に出現する紡錐形細胞が異型性を示すと,二相型中皮腫との鑑別が難しい.この鑑別にも,FISH によるp16 の欠失の解析,免疫染色によるBAP1 蛋白の解析が役立つ.
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/content/article/0039-2359/261020/150