No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
悪性胸膜中皮腫(MPM)においては,術式にかかわらず真の根治術(R0 切除)が原理的に不可能であるため,手術は集学的治療の一環であると認識されている.治療目的手術には胸膜肺全摘術(EPP)と胸膜切除/肺剝皮術(P/D)の2 つがあり,いずれも大侵襲・ハイリスク手術である.2 つの術式の優劣や選択基準についての論争が過去10 年以上にわたり行われたが,近年,ほぼすべてのMPM 手術は胸膜切除/肺剝皮術で行われるべきとのコンセンサスが成立しつつある.MPM の治療成績は現在も満足できるものではないが,2016 年末にわが国のガイドラインが改定されたこと,2017 年から国際中皮腫研究会による病期分類がVer. 8 に改訂されたこと,従来禁忌とされていた細胞診による確定診断が条件つきで承認されたこと,きわめて信頼性が低いとされてきたT 因子に腫瘍厚や腫瘍体積など新しい概念が導入されつつあることなど,状況が大きな変動を迎えつつある.
Full text loading...
/content/article/0039-2359/261020/168