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JPY
Abstract
乳がんは,日本人女性のがん罹患のなかで最多であり,その罹患率は一貫して増加している.死亡率も同様に増加傾向を示していたが,2008 年以降は横ばいとなっており,とくに,40 歳代から50 歳代前半では2000 年ごろより死亡率の低下がみられる.罹患率増加の背景には,月経や出産に関連する要因などの確立したリスク要因の保有状況の変化や近年のがん検診受診率の増加の影響が想定される.また死亡率が2008 年以降には横ばいとなった点については,一般に検診による早期発見・早期治療や治療の進歩の影響が想定されるが,年齢階級別にみて死亡率の動向が異なる(40~54 歳は減少傾向であるが60 歳以上では増加傾向)ことから解釈は容易でなく,さらなる検討が必要である.欧米においてはエストロゲン受容体陽性乳がんが増加し,陰性乳がんが減少しているというデータもあり,日本人におけるサブタイプ別の動向の把握が重要な課題である.
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/content/article/0039-2359/261050/355