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JPY
Abstract
トリプルネガティブ乳癌(TNBC)は,ホルモン受容体もHER2 も発現していない,いわゆる除外診断としてのサブタイプであるため,個々の症例の生物学的な性質の違いは大きい.全体としては悪性度が高い症例が多く化学療法の効果が高いサブタイプではあるが,各種薬剤に対する反応も異なるため,効果的な治療を行うには亜分類が必要である.2011 年に587 症例のTNBC に対する遺伝子発現解析の結果が報告された1).Unclassified を含めると7 つに分類され,それぞれに対して効果が期待される薬剤が考察された.さらに2015 年に行われた198 例のTNBC を用いた包括的な遺伝子および発現解析では4 つに分類され,それぞれの予後が報告された2).これらの研究から,いくつかの特徴的な生物学的な特徴が明らかになってきた.すなわち,①basal-like(BL),②mesenchymal-like(ML),③luminal androgen recepto(r LAR),④immunomodulatory(IM)の4 つである.TNBC が4 つに亜分類されたというには時期尚早であるが,重要な4つの治療戦略に関連することは間違いないので,これらについて自施設の研究結果も交えて解説する.
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/content/article/0039-2359/261050/489