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乳癌に対する血管新生阻害療法の現状と将来展望─乳癌でも新規の血管新生阻害薬はベバシズマブを超えられるか
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JPY
Abstract
HER2 陰性進行乳癌に対する血管新生阻害薬は,一次治療におけるパクリタキセルとベバシズマブの併用療法が標準治療となっている.しかしその結果はいまだに明瞭な答えを導き出せておらず,無増悪生存期間では改善が認められるものの,全生存期間ではその有用性を十二分に発揮できていない.ベバシズマブは血管内皮細胞増殖因子(VEGF)-A を標的としたモノクローナル抗体薬であるが,血管新生阻害薬の抗体薬にはそのほかにもVEGF-A 以外のリガンドすべてを標的とできるアフリベルセプト,VEGF の受容体を標的としたラムシルマブなどがある.後者の抗体薬はすでに結腸直腸癌のみならず,胃癌や非小細胞肺癌の標準治療に組み込まれている.さらにVEGF 受容体の下流にあるチロシンキナーゼ阻害薬はVEGF 以外にも作用するマルチキナーゼ阻害薬であり,数多くの薬剤が腎細胞癌,甲状腺癌の標準治療の一翼を担っている.乳癌に対してもこれらの薬剤の有用性が検証されているが,いずれにおいても乳癌の標準治療のひとつとはなり難い結果である.本稿では乳癌に対する血管新生阻害療法の現状を概説し,将来への展望へと結びつけたい.
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