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【臓器の疾患予防・老化研究】 口腔から考える全身の抗加齢医学
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JPY
Abstract
人はどこで老いを感じるのか? もちろん個人差もあるが,多くの人に共通しているのは目と口であり,義歯,歯周病,口臭,味覚障害,口腔乾燥症で老化を自覚する人が多いことから(図1),歯科医療は抗加齢医学の最前線にいるといってよい.口腔は生物としての生命維持に必要な咀嚼や摂食・嚥下という基本的機能を担うとともに,ヒトとしての根源的欲求である会話や味覚などの高次機能にも関与する.このような口腔顎顔面領域における加齢に伴う心身の病的変化はさまざまであり,心的障害や摂食・嚥下にかかわる硬組織や筋組織や外分泌腺の加齢変化は老化関連疾患(ARD)として位置づけられている.とくに加齢に伴い口腔と全身との双方向的な病態の成立機序が近年示されており,糖尿病や誤嚥性肺炎,動脈硬化,心筋梗塞だけでなく,最近では関節リウマチやAlzheimer 型認知症の成立機序のひとつに歯周病との関連が報告されており(図2),加齢に伴う口腔の病態が全身疾患に影響を与えることが明らかとなってきた.このことから口腔の病態制御による健康長寿が求められており,本稿では口腔から考える全身の抗加齢医学の動向について概説する.
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/content/article/0039-2359/261060/638