No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
◎生殖器のがん以外の固形がんでは,一般に男性が女性に比べて罹患数・死亡数が多い.ただし,胆囊癌や甲状腺癌のように女性のほうが多いがんもある.血液悪性腫瘍に大きな性差は認めない.治療薬の選択に性差はほとんど影響しないが,肺癌治療薬のゲフィチニブは日本人・女性・非喫煙者・腺癌・上皮増殖因子受容体遺伝子変異という5 つの要素を満たす症例で奏効しやすい特徴がある.副作用では悪心・嘔吐は若年女性に強い傾向があるので,予測性嘔吐の予防のためにもシスプラチンなどの高度催吐性の抗がん剤使用時は第1 サイクルで十分な制吐剤を使用する.血液毒性としては,プラチナ製剤とゲムシタビンの併用,ゲムシタビンやアムルビシンの単剤投与による好中球減少は女性で有意に多いことが報告されている.そのほか,一部の薬剤において女性のほうがクリアランスの低い薬剤があり,副作用に注意する必要がある.
Full text loading...
/content/article/0039-2359/261080/834