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JPY
Abstract
生活臨床とは,精神障害者の地域生活を支えるために構築されてきた支援技法であり,その人の生活上のイベントに着目し,当人がどう生きていきたいかを目標にして,目の前の課題にどう向き合うかを支援者とともに考えていく.これは,近年注目されているリカバリーと重なる部分も多い.生活臨床では自分の特徴を,生活特徴および生活類型として把握することができる.東大病院では若者へのリカバリー支援(就労・就学支援)を行ううえで,生活臨床を基礎に他の技法と組み合わせた複合的な支援を実践している.この実践を通して,生活臨床のなかに判断における価値基準(社会の受け止め方)の概念が導入され,より支援効果を促進できている.現在,これらをまとめることで,あらたに基底生活態度としての理論化をめざしている.理論化により,統合失調症の当事者のみならず,思春期課題を抱える健常人にも共通する普遍的な生活・人生に対する指向性として捉え直せると考えられる.
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/content/article/0039-2359/261100/1023