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統合失調症について一般医・研究医に知ってほしいこと
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JPY
Abstract
統合失調症の特徴的な症状は,①自分を悪く評価し言動に命令する幻声や,何者かから注目を浴び迫害を受けるという被害妄想(幻覚妄想),②行動や思考における主体感の喪失(自我障害),③それら症状についての自己認識の困難(病識障害),④目標に向け行動や思考を組織する障害(不統合),⑤意欲や自発性の低下,である.これらの症状は対人関係,自我機能,表象機能という,人でとくに発達した脳機能が思春期に障害をきたすことを反映すると想定でき,それに対応する脳構造や脳機能に変化が認められる.陽性症状が強まる急性期を繰り返す慢性の経過をたどり,日常生活や対人関係や職業生活に困難を経験することが多い.回復をはかる基盤として,生活の破綻,症状の意味,人生学を考え,能動的な主体として当事者が中心となることが重要であり,それを専門職との共同創造として進めていくリカバリーがこれからの課題である.
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