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JPY
Abstract
人間は周りと関わりながら有形無形の支えを受け成長を重ね,さらに多様な場面で人々とふれあい,信頼関係のもと支援を交換し合いながら人生の旅を続けているのだと思う.そうでなかったら誕生した命が持てる力を発揮し,その人らしく人生を歩んでいくのは不可能ではないだろうか.一方で病は避けられないもの.医療に頼り一日も早い回復を願うのが当然である.しかし統合失調症の若者たちは発症年齢の影響や,この病特有の症状や苦い思い出を伴う入院体験なども相まって不安が強く,人との関わりが苦手で,生きていくうえで困難を抱える.そこで,治療にあたる医療者にも家族や地域支援者にも,一般の病の看護・見守りとは違った角度から支えうる知識や経験が必要とされる.同じく,いやそれ以上に大事なことは,当事者の声をじっくり聴き拾い上げ安心のなかで本人の主体性が動くことを待つ知恵と勇気ある心ではないだろうか.この過程で逆に支える側も同時に貴重なことを学び取っているはずである.
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