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JPY
Abstract
近年,統合失調症をもつ人があたり前に地域で暮らすことが治療目標となっており,社会生活機能の評価および改善は重要な項目である.社会生活機能は認知機能障害に強く影響を受けることが知られており,検査バッテリーの開発や背景の脳機能に関する脳画像研究が行われてきた.しかし,従来の研究では因子の統制のために,現実の生活場面とはかけ離れた実験室的な環境で計測が行われてきた.これにより多くの知見が得られたが,統合失調症の当事者が実生活で抱えている困難を十分適切にとらえてきたとはいいがたい.そのギャップを埋めるひとつの戦略として,実際の生活(リアルワールド)に近い環境や対人関係のなかでの精神機能・脳機能の評価を行い,“現場”で生じている問題を“現場”から迫っていくというものがある.本稿では,臺式簡易客観的精神指標(UBOM-4)と近赤外線スペクトロスコピー(NIRS)の応用により,リアルワールドにおいて経験する困難や,困難から回復する道筋に迫ることができる可能性について述べる.
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