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JPY
Abstract
真核生物の繊毛・鞭毛は,“9+2”の微小管を核として,おおよそ500~800 種類のタンパク質でつくられている,複雑で精巧な細胞内小器官である(図1).ヒトの細胞のほとんどには繊毛または鞭毛が存在しており,アンテナやプロペラとして働く.繊毛について,この10 年の間に多くの謎が解明されつつある.これは,“繊毛病(ciliopathy)”とよばれる一群の疾患との関連を調べることで,あらたな遺伝子とその機能が発見されたことや,クライオ電子線トモグラフィ法が発展し,複雑な繊毛の構造を分子レベルで解明することができるようになったことがひとつの要因としてあげられる.本稿ではおもに繊毛の構築に関係する繊毛内輸送(IFT),繊毛の角度を測る分度器,繊毛内の長さを測る“ものさし”など,最近の繊毛研究の成果について紹介する.
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