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レトロウイルス,レンチウイルスベクター:特徴と作製法,最近の話題
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JPY
Abstract
染色体挿入型ベクターであるレトロウイルス,レンチウイルスベクターは,長期の遺伝子発現が可能であることから,基礎研究から遺伝子治療まで広くその有効性が認められている.マウス白血病ウイルスを起源とするレトロウイルスベクターは,LTR のU3 領域に存在する強力なエンハンサー・プロモーターにより高い遺伝子発現を可能にする.一方で,ゲノム上の挿入部位が転写開始部位近傍に集積することや,LTR による挿入部位周辺の遺伝子の活性化は,遺伝子治療における挿入発がん変異を引き起こすこととなった.HIV 由来のレンチウイルスベクターは,ウイルスゲノムの大部分を削除することによって安全性を向上させ,またU3 領域の削除による自己不活化によって挿入変異のリスクを低下させている.さらに,感染宿主が広いVSV-G によるシュードタイプ化や,細胞分裂に関係なく遺伝子導入が可能であることから,遺伝子導入の主要なツールとして,今後も発展していくものと考えられる.
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