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【悪性腫瘍】 固形がん:TCR 改変T 細胞遺伝子治療の現状
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JPY
Abstract
TCR 改変T 細胞遺伝子治療は,抗原ペプチドを認識するT 細胞受容体(TCR)遺伝子をウイルスベクターなどでT 細胞に導入して輸注する治療法である.この10 年で10 種の臨床試験の報告がある.7 種のメラノーマを対象にした臨床試験が実施され,30~55%の奏効率が得られている.2 種の試験では滑膜肉腫を対象にNY-ESO-1 抗原を標的とする際の奏効率は50~60%である.食道がん,乳がんなど,上皮系腫瘍での有効性についてはまだ明らかではない.TCR 分子のアミノ産置換あるいはマウス由来TCR を用い高親和性としたTCR では,正常組織へのオンターゲット効果あるいは標的外の自己抗原への免疫反応による重篤有害事象の事例がある.TCR の標的とする抗原とTCR 親和性の程度によっては重度の毒性のリスクがある.高親和性TCR は,目的とする抗原ペプチド以外の類似配列をもつ第三者抗原由来ペプチドに反応する可能性がある.
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