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【循環器・皮膚】 肝細胞増殖因子の多面的効果と遺伝子治療の現状
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JPY
Abstract
末梢動脈性疾患(PAD)は動脈硬化症をおもな病因とする疾患で,欧米では100 万人あたり年間500~1,000 人が新規にPAD を発症し,55~70 歳の4~12%が罹患している.動脈硬化性病変を基盤としているため,PAD 患者の心血管死亡率は健常人に比較して3~6 倍高く,およそ50%の患者は心血管疾患(CVD)を合併している.そのためACCF/AHA のガイドラインではPAD 患者において,徹底したCVDの二次予防を勧告している.これまでに多くの薬剤(スタチン,RAS 系阻害剤,抗血小板剤)が使用され,CVD に対する予後改善の有効性が示されているが,残念ながら現時点でPAD 患者の下肢血流を改善する薬は存在していない.また,解剖学的な理由,動脈硬化病変の性質などから,外科治療や血管内治療の適応とならない多くの患者が存在する.遺伝子治療はこのような治療オプションのない患者へのあらたな治療戦略として確立されてきている.PAD に対する遺伝子治療について,とくに血管内皮増殖因子,線維芽細胞増殖因子,肝細胞増殖因子を用いた遺伝子治療が行われているが,前臨床試験と臨床試験の結果に乖離がみられる.同じ血管新生増殖因子でも,申請血管の性質,動脈硬化リスクファクターへの作用は異なる.本稿では,これら3 つの血管新生増殖因子のこれまでの臨床試験結果と作用機序の差について検討したい.
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