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老化と聴力障害─酸化ストレスによる内耳障害予防に対する転写因子NRF2 の機能
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JPY
Abstract
現在,世界中で65 歳以上人口の1/3 程度が難聴患者であるとされており,超高齢社会のわが国においても,今後さらに難聴患者の増加が予想される.近年,難聴は高齢者のコミュニケーション能の低下だけでなく,認知機能の低下とも有意な関連があることが多数報告されており,難聴の対策は健康長寿社会を実現するために重要な課題である.加齢性難聴や騒音性難聴は内耳の酸化ストレス障害が主要因であるとされる.内耳の感覚細胞である有毛細胞は哺乳類では再生しないため,基本的に一度有毛細胞が障害されて低下した聴力をふたたび改善させることは困難である.そこで,あらかじめ抗酸化能を高めることで難聴を予防しようという考え方は合理的であるといえる.NRF2 は生体の抗酸化機構の中心的な役割を果たす転写因子であり,NRF2 の活性化は難聴の予防法解明のための臨床的ターゲットになりうると考えられる.
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