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DPP-4 阻害薬の大規模臨床研究─ 本当に効果がないのか?
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JPY
Abstract
DPP-4 阻害薬は,2009 年12 月にシタグリプチンがわが国で上市されて以降,その安全でかつ確実な血糖降下作用から,幅広く使用されている.基礎研究やパイロット研究の結果から,血糖降下作用とは独立した心血管保護作用が期待されるなか,心血管イベントに対する安全性を明らかにすべく,大規模臨床試験(EXAMINE,SAVOR-TIMI 53,TECOS)が行われた.その結果,心血管イベントハイリスクの2 型糖尿病患者に対して,DPP-4 阻害薬は心血管疾患の発症を増やすことなく,安全に使用できることが示された.一方,いずれの試験でもプラセボ群に対する優越性は示されなかった.しかし,そもそもこれらの大規模試験は,実薬群のプラセボ群に対する非劣性を示すためにデザインされた試験であり,優越性を示すには症例数や観察期間が十分でなかった可能性も考えられる.また,本研究室が示したSPEAD-A,SPIKE では,心血管イベントのリスクが低い2 型糖尿病患者に対しては,DPP-4 阻害薬が抗動脈硬化作用をもたらすことが示された.DPP-4 阻害薬の真の心血管保護作用を示すには,より長期の検討が必要であろう.
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/content/article/0039-2359/267020/131