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グリピカン-3 を標的としたTCR-T 細胞とCAR-T 細胞─どちらが有望か?
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JPY
Abstract
CD19 を標的としたキメラ抗原受容体(CAR)-T 細胞療法は劇的な効果を示すが,固形がんに対してCAR-T 細胞療法が著効した例はまだ少ない.グリピカン-3(GPC3)は,数少ないがん特異的に発現する膜タンパク抗原であり,肝がんや肝芽腫などの治療において最も優れた標的であり,現在,世界中でGPC3 を標的としたCAR-T 細胞の開発が盛んに行われている.一方,T 細胞受容体(TCR)-T 細胞療法においては,固形がんに対しての奏効例も報告されているが,GPC3 を標的としたTCR-T 細胞療法はまだ世界中で実施例がない.GPC3 はTCR-T 細胞とCAR-T 細胞の両方の標的になりうる稀有な抗原であることから,筆者らは,GPC3 を標的とするTCR とCAR を両方取得できる,筆者らにしかできないTCR-T 細胞・CAR-T 細胞・TCR 様CAR-T 細胞,あるいはTCR+CAR-T 細胞療法の開発を実施している.今後の固形がんの治療開発において,一体TCR-T 細胞とCAR-T 細胞のどちらが有望なのか.本稿では自験例を提示して考察する.
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/content/article/0039-2359/275010/26