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JPY
Abstract
近年,免疫細胞内の動的な代謝変化は“免疫代謝(immunometabolism)”とよばれ,細胞の活性化や分化に伴うエネルギー代謝経路の変化が明らかにされてきた.PD-1 はT 細胞などの免疫細胞に発現する抑制性の共受容体であり,細胞の活性化状態を制御することから,免疫細胞の代謝をも制御している.本稿では,T 細胞の活性化や疲弊などに伴う細胞内の代謝リプログラミングにおけるPD-1 の役割を概説する.一方で,免疫細胞は常時外部環境と相互作用しており,生体内における免疫細胞の恒常的な活性化は,全身性の代謝物質変化を引き起こすことが明らかになってきた.本稿では近年明らかとなった,PD-1 の機能不全に起因する免疫活性化に伴う全身性の代謝物質変化について,そのメカニズムを紹介する.さらに,その全身性の代謝物質変化の生物学的意義やヒト疾患との相関についても考察するとともに,免疫代謝研究の新たな方向性を論じる.
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/content/article/0039-2359/275010/36