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JPY
Abstract
インバリアントナチュラルキラーT 細胞(iNKT 細胞)は,ヒトにおいてVα24-Jα18 鎖とVβ11 鎖からなる不可変なT 細胞受容体を有する自然免疫を担うT 細胞である.活性化することにより,直接的細胞傷害活性を示すとともに他の免疫細胞を賦活化し(アジュバント効果),間接的細胞傷害活性も示すことから,がん治療へ向けて臨床研究されている.しかし,iNKT 細胞はヒト末梢血中にわずかしか存在しておらず,個人差も大きい.そこで理化学研究所では,マウスでのiPS 細胞(人工多能性幹細胞)技術を用いたiNKT 細胞再生の経験を活用し,ヒト末梢血iNKT 細胞からiPS 細胞技術を用いてiNKT 細胞を再生させた.このiPS-NKT 細胞はヒト末梢血iNKT 細胞と同様の細胞傷害活性を示し,アジュバント効果も有することが確認された.iPS-NKT 細胞はがん治療へ応用できる可能性を有しており,現在,iPS-NKT 細胞をGMP グレード細胞製剤として作製し,頭頸部癌に対するiPS-NKT 細胞治療の医師主導治験を予定している.
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/content/article/0039-2359/275010/67