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幼少期のマルトリートメントストレスが脳発達に与える影響─脳科学とエピゲノム科学からの知見
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JPY
Abstract
脳の感受性期にある子どもへのマルトリートメント(CM;児童虐待・ネグレクト)は,こころと脳に生涯癒やされにくい傷跡を刻み,成人後も多くの精神疾患やパーソナリティ障害の罹患率増加・重篤化,自殺率増加による苦痛を与える.そのためCM 予防に加え,CM を受けた子どもを早期に発見し,支援・介入することが強く望まれる.筆者らは,感受性期の異常な環境入力としてのCM 経験が,成長後の神経系機能や社会適応能力の低下を引き起こすメカニズムを解明するために,分子生物・脳イメージングによる愛着障害や被虐待の中間表現型同定やエピジェネティクス修飾との関連予測を検討した.今後,虐待死を見すごさないためにも客観的バイオマーカーの開発が望まれる.また,われわれはCM が脳に及ぼす影響を理解するとともに,養育者は体罰・暴言による子育てはすべきでないという前提に立つことが重要である.
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