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JPY
Abstract
さまざまな原因で全身の臓器の線維化が誘導されるが,臓器のなかでも肺の線維化が原因で引き起こされる肺線維症は,生命予後が悪い慢性進行性疾患である.主な症状である咳や息切れによって患者の生活の質は著しく損なわれ,診断後の生命予後は約3 年と非常に短い.早急に新規治療法の開発が求められる分野であるが,いまだ肺の線維化反応の分子・細胞レベルでの機序や病態形成機構は不明な点が多い.筆者らは,記憶CD4+ T 細胞を研究する過程で,炎症性サイトカインの一種であるインターロイキン(IL)-5 を多量に産生する特異的な細胞集団である病原性ヘルパーT 細胞に着目したアレルギー性気道炎症の研究に力を注いできた.この過程で,肺の線維化を伴う慢性気道炎症において,線維化を誘導する新規細胞集団“線維化誘導-病原性ヘルパーT(Tpath2)細胞”を同定した.本稿では,この“線維化誘導-Tpath2 細胞”について概説する.また,近年注目されている組織常在性記憶CD4+ T 細胞に焦点を当て,Aspergillus fumigatus 抗原の反復曝露で起こされる肺線維化を伴った慢性アレルギー性炎症肺に誘導される組織常在性記憶CD4+ T 細胞について,筆者らの最新の研究内容を紹介する.
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