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JPY
Abstract
変形性膝関節症(以下,膝OA)では,軟骨下骨と滑膜が重要な疼痛源となり,MRI で判別できる軟骨下骨の骨髄浮腫(BML)と滑膜炎・水腫が独立して痛みと関係している.軟骨下骨では膝OA の進行とともに,骨軟骨移行部の神経血管が通る孔であるosteochondral channels が破骨細胞の働きによって軟骨に進入し,Channel 内の神経成長因子(NGF)と感覚神経が増加する.滑膜では滑膜炎によって放出される炎症性サイトカインやNGF が増加する.これらの変化が侵害受容器の受容体や感覚神経のイオンチャネルの興奮性を亢進させることで膝OA の痛みが増悪する.また近年,抗NGF 抗体製剤が膝OA に対して行われた臨床治験において高い鎮痛効果を認め,高い関心が寄せられている.抗NGF 療法はOA による感覚神経増生を直接抑制することで痛みを軽減させる可能性があり,今後の臨床での使用が期待されている.
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