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JPY
Abstract
循環器病の発症や重症化には多くの遺伝要因と環境要因が関わっているため,その病態は非常に複雑であり十分な理解がされていない.そのため,治療の多くは対症療法にとどまっており,“治す”ことができていない.今後,対症療法ではなく病態に基づいた治療法を確立していくためには,ゲノムなどのオミックス研究や疾患モデル研究などの基礎研究によって病態を解明したうえで,病態発症の分子機序を標的とした新規治療法を開発することが重要である.ゲノムなどのオミックス解析技術の進歩により循環器病の病態解析が可能となり,さらにAI の活用により膨大な基礎研究結果と臨床情報との統合も可能となったため,“超複雑系”である循環器病の病態解明が急速に進んでいる.したがって,がんのように国をあげて研究を推進することによって,わが国の循環器研究はふたたび世界をリードし,国民の福祉にも大きく貢献することが期待される.
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