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高血圧切迫症におけるカルシウム拮抗薬Benidipine の急性効果
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JPY
Abstract
目的:従来,高血圧緊急症および切迫症の血圧管理に短時間作用型カルシウム拮抗薬 nifedipine capsule 舌下による治療が行われていたが,心血管事故の増加などの危険性から禁忌となり,代替薬が必要となっている。benidipineは長時間作用型カルシウム拮抗薬であるが,投与早期から速やかな降圧効果が得られる一方で,交感神経系を賦活しないことが示されている。そこで,高血圧切迫症における benidipine内服投与の血圧管理に対する有用性について,nifedipine capsule 内服投与と比較検討した。方法:高血圧切迫症患者 20 例を対象に,benidipine 群(4 mg,n=10)および nifedipinecapsule 群(10 mg,n=10)に無作為に分け,投与前,投与 15 分後,30 分後,60 分後における血圧および心拍数の変化を観察した。結果:benidipine 群では,投与 15 分後より収縮期血圧が有意に低下し,拡張期血圧も投与前と比較して低値を示した。nifedipine capsule 群では,収縮期血圧は投与 30 分後から,拡張期血圧は投与 15 分後から有意に低下した。心拍数については,benidipine 群では投与前に比べて投与 15 分後に有意に減少し,その後も投与前に比べて減少傾向を示した。nifedipinecapsule 群では,心拍数は投与前に比べて増加する傾向を示し,投与 60 分後には投与前に比べて有意に増加した。また,投与 15 分後および30 分後において,benidipine 群では投与前を基準とした心拍数の増加が nifedipine capsule 群と比べて有意に抑制された(p<0.05)。考察:高血圧切迫症において,benidipine の経口投与は反射性頻脈を認めず,速やかに血圧を低下させた。このことから,benidipine は高血圧切迫症における急性期の血圧管理に有用であると考えられた。
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