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経皮的冠動脈形成術後の慢性腎臓病患者に対するベニジピン投与が血中シスタチン C 濃度に及ぼす影響
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JPY
Abstract
目的:経皮的冠動脈形成術施行後の慢性腎臓病患者に対して,通常治療へのジヒドロピリジン系 Ca 拮抗薬ベニジピン追加投与が,腎機能の指標であるシスタチン C に及ぼす影響を検討した。方法:狭心症により経皮的冠動脈形成術(全例ステント)を施行した正常血圧の慢性腎臓病患者を対象として,通常の薬物治療に加えてベニジピンの最小用量 2 mg/日を追加投与する群(ベニジピン群)と通常治療群(対照群)に割り付け,6 ヵ月間観察を行った。結果:ベニジピン群 7 例,対照群 8 例が登録され,両群の血圧,脈拍数,合併症に有意差を認めなかった。6 ヵ月の治療により,ベニジピン群では収縮期血圧が有意に低下したが(126±12→113±5 mmHg;p<0.01),対照群においては変化を認めなかった。さらにベニジピン群においてのみ血中シスタチン C 濃度の有意な低下を認めた(0.92±0.12→0.85±0.08 mg/L;p<0.05)。冠動脈造影上の再狭窄率は,両群間で有意差を認めなかった[ベニジピン群 3 例(43%),対照群 3 例(38%);NS]。結論:心・腎連関の観点から経皮的冠動脈形成術施行後の患者を対象に,ベニジピンがシスタチン C に及ぼす影響を検討した。腎機能の低下は心血管イベントの発症リスクであることが報告されており,ベニジピンによるシスタチンC の改善は,経皮的冠動脈形成術施行後の患者においても予後に好影響を及ぼす可能性が示唆された。
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/content/article/0289-8020/28100/2037