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麻酔下高血圧自然発症ラットにおける腎血行動態および尿細管再吸収に及ぼすBenidipineおよびCilnidipineの影響
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JPY
Abstract
目的:麻酔下高血圧自然発症ラット(SHR)を用いて,T 型カルシウムチャネル阻害作用を有する塩酸ベニジピン(ベニジピン)の腎機能に対する作用を,シルニジピンと比較検討した。 方法と結果:麻酔下 SHR において,パラアミノ馬尿酸(C−PAH),イヌリン(C−INU)およびリチウム(C−Li)の腎クリアランスを,それぞれ腎血漿流量,糸球体濾過量ならびに近位尿細管における水およびナトリウム再吸収の指標として測定した。ベニジピン(0.01 mg/kg, i. v.)は,尿量,ナトリウム排泄量(Ex−Na)およびC−Li を有意に増加させたが,C−INU を変化させなかった。さらに,ベニジピンは遠位ネフロン部からの水(UV/C−Li)およびナトリウム排泄率(C−Na/C−Li)を有意に増加させた。ベニジピンと同程度の降圧作用を示すシルニジピン(0.1 mg/kg,i. v.)の作用を検討したところ,シルニジピンは尿量および UV/C−Li を有意に増加させたが,Ex−Na,C−Li および C−Na/C−Liには有意な作用を及ぼさなかった。ベニジピンはシルニジピンよりも強いナトリウム利尿作用を示した。 結論:以上の結果から,SHR においてベニジピンは,近位尿細管ならびに遠位ネフロン部において水およびナトリウムの再吸収を抑制し,利尿作用を発現することが示された。ベニジピンは,同程度の降圧作用を示す用量においてシルニジピンよりも強いナトリウム利尿作用を認めた。ベニジピンとシルニジピンの作用の違いは,T 型カルシウムチャネルの阻害活性の差による可能性がある。
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/content/article/0289-8020/29030/423