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低カルシウム・マグネシウム食飼育ラットにおけるアルミニウム中枢神経系組織への沈着
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JPY
Abstract
アルミニウム(Al)は過剰に中枢神経系(CNS)組織に沈着することで,認知症の誘因になると考えられている。マンガン(Mn)や Al の微量金属が過剰に CNS に沈着する環境であることや生体内のミネラルの異常な条件下により,Alは過剰に沈着しやすくなり,CNS の障害を引き起こす可能性がある。今回の研究では生体に重要なミネラルであるカルシウム(Ca)やマグネシウム(Mg)の低下した条件下でラットを飼育し,CNS 内の Al 含有量について測定した。ラットを標準食,低 Ca 食,低 Ca・Mg 食,低 Ca・Mg+高 Al 食で 90 日間飼育した。その後エーテル麻酔下において,CNS,骨組織を採取し Ca,Mg,Al 含有量を測定した。結果:低 Ca・Mg 食でラットを飼育すると,CNS に障害を及ぼす量の Al は沈着しやすくなる。このような条件はヒトでの加齢による Caおよび Mg の低下と類似する。高齢者に認知症の頻度が高いことの背景には,加齢により Ca・Mg のバランス異常が引き起こされ,その結果Al が過剰に沈着し認知症となることが考えられる。
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/content/article/0289-8020/29120/2085