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ベプリジル塩酸塩内服による発作性心房細動の洞調律維持効果の検討および血中濃度とQT時間延長との関係
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JPY
Abstract
背景:ベプリジル塩酸塩(以下ベプリジル)は,Vaughan−Williams 分類の I V 群に属する不整脈・狭心症治療薬である。わが国では,頻脈性心室性不整脈に対する薬剤として承認されたが,最近では,心房細動への効果が注目されている。しかし,心房細動,特に発作性心房細動(paroxysmal atrial fibrillation:PAF)に対しての関連を示すデータは不十分である。今回,われわれは,当院におけるベプリジル内服患者を対象に,PAF への有用性について調査,検討した。方法:2001 年 10 月より 2008 年 4 月までに当院にて PAF の停止および洞調律維持を目的にベプリジルの内服を行った 190 例を対象とし,有効性,併用薬の影響,血中濃度と QT 時間との関係などを 12 誘導心電図,心臓超音波検査,併用服薬歴などをもとに解析し評価を行った。結果:ベプリジル内服により,PAF 発生への有意な抑制効果がみられたが,洞調律維持とベプリジルの投与量,併用薬,心臓超音波検査計測データとの間に関連はみられなかった。また,QT 延長と血中ベプリジル濃度との間に有意な相関は確認されなかった。結論:今回の PAF 患者 190 例を検討した結果,べプリジルの通常用量での単独経口投与は過度な QT 延長からの催不整脈作用もみられず,PAF の停止および洞調律維持に対して有用な薬剤であることを確認した。
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/content/article/0289-8020/30060/983