No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
歯科治療によりDDD Pacemakerの設定がBack−up VVI Modeに切り替わってしまった1症例
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
症例は69 歳,男性。洞不全症候群の診断にて,2004年4月にDDD ペースメーカー(PM)の植え込みを受けた(レートは70 〜 120/ 分に設定)。術後,併存疾患の発作性心房細動に対してフレカイニドの投与が開始となった。退院後,pacemaker clinic において定期的なチェックを受けていたが,特に問題所見は認められなかった。知覚過敏に対する加療のため某歯科医院を受診し,2008 年4 月から5 月にかけて計3 回の治療を受けた。その後,胸部不快感などの気分不快が続くため,5 月に当科の外来を受診。 12誘導心電図では心室ペーシング調律(60/ 分)となっており,心房波は全心拍のT波上に認められた。PMのinter rogation を行ったところ,back?up VVIモードになっていることが判明した。プログラマーを用いてPMの設定をDDD70 〜 120/ 分に変更した。その後は患者の症状は消失し,安定している。原因調査によりイオン導入器が歯科治療の際に使用されていたことが判明した。本治療器はフッ素を治療部に充填する際,比較的微弱な電流が探触子と対極板の間に流れる仕組みになっている。本治療器の使用により異常が発生した事例の報告は過去になく,PM症例でも使用可能であると歯科業界では考えられてきた。しかし,今回PMのリセットが生じるという重大な合併症が確認されたため,報告する。
Full text loading...
/content/article/0289-8020/30070/1099