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本態性高血圧患者においてL/N型カルシウムチャネル拮抗薬シルニジピンが腎機能と血管硬度に及ぼす影響
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JPY
Abstract
シルニジピンは従来の Ca 拮抗薬と異なり,L型のみならず N 型 Ca チャネルを阻害する L/N 型 Ca 拮抗薬である。交感神経活動を抑制して糸球体の輸出細動脈を拡張し,糸球体高血圧を改善することが報告されている。さらに,高血圧性の臓器障害に対しても予防効果が期待できる。本研究は,Ca 拮抗薬以外の降圧薬を投与されている患者および未治療の本態性高血圧患者を対象に,シルニジピンを 12 ヵ月間投与して尿中アルブミンおよび血清クレアチニン(Cr)を指標に腎保護作用を検討した。また,動脈硬化の指標として pulse wave velocity(PWV)を測定した。収縮期および拡張期血圧は投与 6 ヵ月後から低下がみられ,12 ヵ月後においても安定した降圧作用が観察された(収縮期血圧 p=0.001,拡張期血圧 p=0.04)。シルニジピン投与12 ヵ月後において尿中アルブミン(p=0.04)および血清 Cr(p=0.04)の有意な低下がそれぞれみられた。一方,PWV においては投与 12 ヵ月後に有意な低下が観察された(p=0.003)。以上の結果より,シルニジピン投与は本態性高血圧患者において降圧作用を示すとともに腎機能および動脈硬化を改善することが示唆された。
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