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高血圧かつ脂質異常症患者に対するアムロジピンベシル酸塩・アトルバスタチンカルシウム水和物配合剤の心筋梗塞・脳卒中発症抑制効果の推計
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JPY
Abstract
目的:高血圧症および脂質異常症を併発している患者(HT/HL患者)に対してアムロジピンベシル酸塩・アトルバスタチンカルシウム水和物配合剤(以下カデュエット配合錠)を投与した場合と配合2 成分を併用投与とした場合に対する心筋梗塞・脳卒中発症抑制効果を評価すること。方法:カデュエット配合錠の第Ⅲ相試験の対象患者を基準に,年齢60 歳のHT/HL(収縮期血圧152 mmHg/ 総コレステロール288 mg/dL)患者を分析対象患者とし,二つの治療方法〔カデュエット配合錠(アムロジピン5 mg / アトルバスタチン10 mg),アムロジピン5 mgとアトルバスタチン10 mgの併用(併用投与)〕による長期的治療経過を考慮したマルコフモデルを構築した。マルコフモデルにおける分析サイクルは1 年とし,服薬開始後一生涯のシミュレーション分析を実施した。服薬アドヒアランス良好群はカデュエット配合錠で82.4%,併用投与で61.0%とした。服薬不良群では各臨床効果指標が服薬前と同じと仮定した。結果:カデュエット配合錠群および併用投与群の一生涯におけるイベント(心筋梗塞および脳卒中)発症率は,「喫煙,糖尿病なし」の場合でそれぞれ(男性:21.8%,女性:24.1%),(男性:24.7%,女性:27.5%),「喫煙あり,糖尿病なし」の場合でそれぞれ(男性:35.8%,女性:40.6%),(男性:39.4%,女性:44.9%),「喫煙なし,糖尿病あり」の場合でそれぞれ(男性:31.1%,女性:48.8%),(男性:34.5%,女性:53.1%),「喫煙,糖尿病あり」の場合でそれぞれ(男性:47.4%,女性:68.5%),(男性:51.0%,女性:72.0%)と推計され,両イベントの発症率は男女いずれの場合においてもカデュエット配合錠群のほうが併用投与群よりも男性で2.9 ~ 3.6%,女性で3.4 ~ 4.3%低かった。結論:HT/HL患者に対するカデュエット配合錠の投与は,服薬アドヒアランスの改善による心筋梗塞および脳卒中の発症抑制効果をもたらすことが示された。
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