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慢性心不全を合併する2型糖尿病患者に対するDPP-4阻害薬シタグリプチンの効果および安全性の評価
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JPY
Abstract
目的:経口糖尿病薬のdipeptidyl peptidase –4( DPP–4)阻害薬は,glucagons –like peptide –1 (GLP–1)の直接作用により心機能が改善したと報告されており,心不全患者においても効果が期待される。今回,われわれは慢性心不全を合併する2 型糖尿病患者に対して,DPP –4 阻害薬シタグリプチンの効果および安全性を検討した。方法:慢性心不全を合併した2 型糖尿病患者24 人に対しDPP –4 阻害薬シタグリプチン50mg を投与し,投与前および6 ヵ月後に採血を行い,食後2 時間血糖値,HbA1c(JDS 値),血漿BNP値の比較検討を行い,さらに心不全症状の増悪,心不全増悪による入院および死亡の有無を検討した。結果:シタグリプチン投与後,スルホニ尿素薬(SU)の使用量が2.3 ± 1.6mg から1.4 ± 0.9mgへと有意に減少した。食後2 時間血糖値は222 ±66mg/dLから148 ±51mg/dLと有意に減少した。また,HbA1c も7.0 ± 1.3%から6.3 ±1.3%へと有意に減少した。シタグリプチン投与後,血漿BNP値は134 ± 55pg/mLから127 ±57pg/mLと有意差は認めなかった。経過観察中,低血糖症状はみられず,心不全症状の増悪,心不全増悪による入院および死亡など有害事象は認めなかった。また,有意な腎機能障害,肝機能障害,貧血は認めなかった。結語:シタグリプチンは慢性心不全を合併する2 型糖尿病患者に対して,安全で有効な血糖降下作用を示した。
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/content/article/0289-8020/32060/835