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腎症合併糖尿病患者52 例へのシルニジピン投与の効果―CKD ステージG3,G4 の26 例を含む検討―
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JPY
Abstract
シルニジピン(Cil)はカルシウムチャネル阻害薬(CCB)の一つで,腎保護効果に関する報告例が多い。これまで主にL 型CCB からL/N型CCB であるCil への切替えで尿アルブミン排泄量(UAE)が低下する腎保護効果を示す報告が多かったが,その多くは腎機能正常例が対象である。最近ではRAS 阻害薬併用下でCil の腎保護効果を示す研究もみられるが,腎機能悪化症例を対象にした報告は少ない。今回われわれは,RAS 阻害薬を3 ヵ月以上投与しても正常域のアルブミン尿に戻らない,CKD ステージG3 以上の腎機能障害例を半数含む52 例の糖尿病腎症患者(内訳は微量アルブミン尿群[M 群]38 例,顕性蛋白尿群[O 群]14例)にCil を3~7 ヵ月投与し,UAE と推算糸球体濾過量(eGFR)の変化を検討した。UAE に関しては,全体およびO 群では変化しなかったが,M 群では有意な減少を認めた。eGFR は,いずれの群にも変化を認めず,特にCKD ステージG3,G4 の腎機能悪化群でもeGFR は安定していた。UAE の減少率順の3 分位の各群とeGFR との関係では,eGFR の変化率には3 群間に有意差を認めた。
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/content/article/0289-8020/35010/55