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DPP–4阻害薬シタグリプチン,ビルダグリプチン,アログリプチンの単独投与および双方向性の切替えにおける血糖コントロールの検討
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JPY
Abstract
当クリニック外来通院中の2 型糖尿病患者で,食事療法・運動療法およびシタグリプチン50mgを含む経口血糖降下薬を服用中で,血糖コントロールが不良となった症例を対象として,シタグリプチン50mgをビルダグリプチン100mgあるいはアログリプチン25mgに切替えて,血糖コントロールを評価しただけではなく,ビルダグリプチン100mg あるいはアログリプチン25mg を含む経口血糖降下薬を服用中の2型糖尿病症例のうち,半年以上にわたってHbA1c の変動が0.3%未満で,比較的血糖コントロールが安定し,季節変動があまりみられない症例を対象として,シタグリプチン50mgに切替えて,双方向性の切替えによる効果を評価した。その結果は,シタグリプチン50mgからビルダグリプチン100mgへの切替えでは,3 ヵ月後のHbA1cが有意に低下したが(p<0.01),4,5,6 ヵ月とHbA1cは上昇し,前値と差が認められなかった。シタグリプチン50mgからアログリプチン25mgへの切替えでは,HbA1cに有意な変化は認められなかった。逆に,ビルダグリプチン100mgあるいはアログリプチン25mgを含む経口血糖降下薬を服用中の2 型糖尿病患者を対象として,シタグリプチン50mgに切替えた検討では,ビルダグリプチン100mg からの切替えでは,HbA1c に有意な変化を認めなかったが,アログリプチン25mgからの切替えでは,HbA1cは有意に改善した(p < 0.01)。このように,季節変動もみられない,食事療法・運動療法が比較的遵守されている血糖コントロールの比較的安定した症例においては,切替えの効果が少ないのではないかと考えられる。以上より,シタグリプチン50mgはビルダグリプチン100mgと同等の血糖降下作用を有し,アログリプチン25mgと同等かそれ以上の血糖降下作用を有すると考えられる。ビルダグリプチン100mg,アログリプチン25mgで安定した血糖コントロールが得られている症例において,シタグリプチン50mg に切替えることは,その長期安全性や,1 日1 回の服用であること,さらにコスト面からも有用であると考える。
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