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JPY
Abstract
目的:循環器医による高齢者高血圧薬物療法の現状を明らかにする。方法:札幌医科大学第二内科およびその関連施設の循環器医を対象に,外来受診の高血圧連続20 症例についてケースカード調査を行い,非高齢者,前期高齢者,後期高齢者の3 群に分けて対比した。結果:3,186 例が解析対象となり,そのうち非高齢者は1,064例,前期高齢者は1,018例,後期高齢者は1,104例であった。高齢になるに従ってCa拮抗薬(CCB)の処方率は68.2%,73.0%,75.5%と漸増し,アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)はおのおの67.8%,64.2%,61.8%とむしろ低下し,後期高齢者ではアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬を加えたレニン– アンジオテンシン(RA)系抑制薬で検討しても,CCBの処方率を下回った。また,利尿薬の使用率はCCBと同様に高齢になるにつれて増大し,後期高齢者では30%を上回った。平均薬剤使用数は高齢になるにつれて,1.96剤,2.00剤,2.12 剤と漸増し,主治医判定による血圧コントロール良好例は60.8%,60.3%,62.5%と後期高齢者で増加した。まとめ:高齢者では,RA系抑制薬よりはCCBが優先して使用されていた。利尿薬は,各種の代謝に対する影響を考慮しても良好な降圧の観点からは高齢者ではむしろ積極的に使用された結果,平均処方数が多くなり,これらのことが非高齢者と変わらぬ良好な血圧コントロールに寄与していると推察された。
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