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シタグリプチン高用量製剤100 mg/日の有用性について―ビルダグリプチン100 mg/日からの切替え症例における検討―
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JPY
Abstract
目的:ビルダグリプチン100 mg/日で血糖コントロールが不十分な2 型糖尿病患者を対象とし,シタグリプチン高用量の100 mg/日に切り替えたときの血糖および臨床検査値への影響を検討する。方法:当院に外来通院中の2 型糖尿病患者であり,2014 年5 月から2016 年1 月までの期間にビルダグリプチンから高用量のシタグリプチンに切り替えた患者のうち,6 ヵ月以上の観察が可能であった23例を対象とした。シタグリプチン高用量の100 mg/日での投与は,経過を十分に観察しながら継続した。切替え時,切替え6 および12 ヵ月後にHbA1c,随時血糖,体重および臨床検査値を評価した。安全性については切替え後の副作用発現を指標に評価した。結果:対象患者の平均年齢は72.8 歳で,男性患者が69.6%を占め,平均HbA1c は7.4±0.5%であった。ビルダグリプチンからシタグリプチンに切り替えた後,HbA1c は6 ヵ月後に7.1±0.5%,12 ヵ月後には6.9±0.4%まで有意に低下した(それぞれp<0.05,p<0.01)。体重は,切替え時の66.2±12.5 kg から12 ヵ月後には62.5±13.6 kg まで有意に低下した(p<0.05)。eGFRの変動は認めなかったが,Cr が12 ヵ月後に0.9mg/dL から1.0 mg/dL へ若干増加したため,CCr は72.3 mL/min から60.7 mL/min と減少した。しかしながら正常範囲内での変動であった。血中脂質は切替え12 ヵ月後にHDL‒C の有意な上昇を認めた(p<0.05)。有害事象発現の評価では,シタグリプチンへの切替え後,肝機能も含め本剤投与を中止すべきと判断される副作用発現を認めなかった。結論:本試験の結果から,ビルダグリプチン100 mg/日で血糖コントロールが不十分な2 型糖尿病患者では,シタグリプチン高用量の100mg/日に切り替えて治療することが有用な治療の選択肢になり得ることが示唆された。
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