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JPY
Abstract
薬物相互作用では,薬物動態の代謝の過程に生じる相互作用が多くを占める。その大半はチトクロムP450(CYP)阻害を原因としていることから,薬物相互作用ではCYP の関与を考慮することが重要である。プロトンポンプ阻害薬(PPI)の薬物相互作用の一つは,PPI の主作用である胃酸分泌を抑制することで起こるものであり,抗HIV 薬,抗悪性腫瘍薬など,生命予後への影響が大きい薬剤との併用時には注意が必要である。一方,PPI の代謝にはCYP2C19 およびCYP3A4 が関与しており,CYP を介した薬物相互作用では抗血小板薬クロピドグレルとの併用が注意喚起の対象となっている。これはPPIとクロピドグレルの併用により,クロピドグレルの血小板凝集抑制作用が減弱するという報告を受けてのものであるが,臨床的な影響については議論の余地を残しているというのが現状である。過度な懸念により,行われるべき治療が十分に行われないということを回避するためにも,両剤を必要とする患者には十分な注意を払いながら使用していくことが重要である。
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/content/article/0289-8020/38110/1091