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左房粘液腫切除術後に誘発された複数のマクロリエントリー性心房頻拍回路の同定にRhythmiaマッピングシステムが有用であった症例
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JPY
Abstract
症例は60 歳,男性。2014 年1 月に左房粘液腫切除術施行。右側左房と右心房切開でアプローチし心房中隔の腫瘍を切除した。2014 年4 月にマクロリエントリー性心房頻拍(AT)に対しアブレーションを施行した。右房分界稜上部の緩徐伝導部位への通電にて頻拍は停止し,さらに三尖弁下大静脈峡部(CTI)にブロックラインを追加作成し手技終了した。2017年5月にATが再発し,同年8月に再セッションを行った。Mini –basketカテーテルを用いて高密度右房マップを作成した。CTIに2 ヵ所の伝導間隙を確認,追加通電にてCTI両方向性ブロックを再完成させた。右房頻回刺激にてAT–1(周期長: 256 ms)が誘発,高密度マップにて分界稜下部を緩徐伝導するATと診断し,同部位への追加通電を行い頻拍は停止した。再度の右房頻回刺激にてAT –2(225 sm)が誘発された。同頻拍は右房側壁の切開線周囲を旋回するATであり,切開線下部から下大静脈にかけて伝導間隙を確認,同部位の通電にて頻拍は停止した。以後いかなる頻拍も誘発されず,さらに分界稜下部を横断する伝導ブロックも確認し手技終了した。粘液腫切除後に複数のマクロリエントリー性心房頻拍を認め,Rhythmiaシステムにより短時間で正確な頻拍回路の同定,さらに必須緩徐伝導路のブロックライン作成を確認しえた症例を経験したので報告する。
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