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前立腺癌患者・介助者の各種リュープロレリン酢酸塩徐放性製剤に対する選好に関する検討
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JPY
Abstract
背景:前立腺癌のホルモン療法に用いられるリュープロレリン酢酸塩徐放性製剤には4 週持続製剤,12 週持続(3 M)製剤,24 週持続(6M)製剤があり,注射間隔の選択が可能である。 目的:本研究により,6 M 製剤による治療を受けている前立腺癌患者とその介助者を対象に各注射剤への選好を検討し,6 M 製剤を特に好む患者の特徴を明らかにする。 対象と方法:外来に通院する患者本人と介助者に対し,6 M 製剤への選好,通院負担感,付き添いの負担感等に関する自記式アンケートを行った。診療記録から臨床病理学的所見,治療開始時の全身状態や併存症等を収集した。 結果:患者87 人と介助者40 人のうち,90%以上が3 製剤のうち6 M製剤を最も好むと回答した。患者の57%と介助者の65%が3 M に比べ6 M製剤に強い選好を示した。通院負担の大小や併存症の有無で分けた2 群間では強い選好の割合に差がみられなかった。投与歴が長い群,実際の通院間隔が6 ヵ月の群,抗アンドロゲン剤併用なしの群で6 M製剤が強く選好される傾向があった。介助者では,病院への付き添いの負担の大きい群で6 M製剤が強く選好された(p<0.001)。また選好の強さと生活の質の向上や介護時間の減少の評価に相関がみられた。 結論:継続的なホルモン療法を要する患者とその介助者には6 M 製剤が最も好まれ,使用歴の長い群もしくは通院間隔が延長した群で利便性が評価された。介助者では付き添いの負担の大きい群で強い選好がみられた。薬剤選択において,介助者の負担への配慮および医学的見地から医師の評価を患者と共有する重要性が示唆された。
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