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P波加算平均心電図とスペックルトラッキング心エコー図を用いた心房遅延電位と左室拡張機能の関連の検討
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JPY
Abstract
背景:P 波加算平均心電図(P–SAECG)は,わずかな心房伝導異常を検出でき,P–SAECGによる心房遅延電位(ALP)の検出は,心房細動の発症リスクなどの評価が可能である。また,心機能の測定の一つとして,二次元スペックルトラッキングエコー(2D–STE)を用いて,左室容積曲線とその時間微分曲線から心機能評価が可能である。左房機能は,左室拡張能と関連することがよく知られている。本研究の目的は,P–SAECGと2D–STEを用いて,心房伝導と左室拡張能の関係を調べることである。 方法:対象は左室収縮能が正常で,同日にP–SAECGと2D–STEを実施した男性110名(年齢48.0±13.2歳)である。P–SAECG波形のフィルター化P波持続時間(FPD,msec)とP波終末部20 msec の電位の二乗の平均値の平方根(RMS20,μV)を測定した。ALP陽性はFPD>120 msecかつRMS20<3.5μVと定義した。2D–STEを用いて左室拡張末期容積(EDV)にて補正した左室急速充満期最大速度(PRFR,/sec),心房収縮期最大充満速度(PAFR,/sec)を算出した。 結果:FPDは134.1±11.7 msec,RMS20は4.46± 2.10μVであった。PRFRは2.22 ± 0.58/sec,PAFR は1.49 ± 0.64/sec であった。FPD とPRFRの間には有意な関係がなかった(r=- 0.16,p = 0.096)が,FPDとPAFRには正の相関が認められた(r = 0.24,p = 0.013)。一方,RMS20はPRFRと正の相関を示した(r=0.22,p=0.022)が,RMS20 はPAFRとは有意な関係を示さなかった(r =- 0.07,p = 0.48)。多変量ロジスティック解析では,PRFRはALP陽性の独立因子であった。 結語:本検討から,心房伝導と左室拡張能は密接に関連している可能性があると考えられた。
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/content/article/0289-8020/42120/867