No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
ケモカインは白血球やリンパ球の遊走と組織内局在を制御することにより,自然免疫と獲得免疫に必須の役割を果たしている.特に腸管に代表される粘膜組織は直接外界と接する生体防御上極めて重要な組織であり,自然免疫と獲得免疫の最前線である.そのため粘膜組織には免疫応答を誘導するための独特のリンパ組織が発達している.これらは粘膜関連リンパ組織(MALT)と総称され,マクロファージ,樹状細胞,B細胞,T細胞などがそれぞれの機能に応じて分布している.また粘膜固有層や上皮間にはT細胞やIgA 産生形質細胞などの免疫担当細胞が多数存在し,それぞれエフェクター機能を発揮している.これらの免疫担当細胞の粘膜組織への帰巣,組織内分布,機能発現にはケモカイン系が密接に関与している.本稿では,特に腸管にしぼって自然免疫や獲得免疫におけるケモカイン系の役割を概説したい.
Full text loading...
/content/article/0370-8241/60031/626