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グローバル感染症 1.結核におけるワクチンへの期待 ―多剤耐性結核に対する新規治療用 DNA ワクチンの開発・実用化―
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JPY
Abstract
(1)国内ではワクチンの新規技術であるDNA ワクチン開発が遅れている.国内開発に必要なDNA ワクチン・ガイドライン策定には,純国産品でのfirst in human の臨床治験の実施が必要である.したがって,世界に先駆けてそれを計画した.(2)多剤耐性結核(MDR–TB)は難治性で,有効な治療法はない.したがって,MDR–TB に治療効果を発揮するHVJ-エンベロープ/HSP65 DNA+IL–12 DNA ワクチンを開発した.このワクチンはMDR–TB 感染マウスでMDR–TB 菌の減少,および超多剤耐性結核感染マウスで治療効果(生存率改善)を示した.さらに,ヒトの結核感染に最も近いカニクイザルで生存率改善などの結核治療効果を発揮した.したがって,臨床治験を計画している.まずは第Ⅰ相医師主導治験.一方,このワクチンはマウスの系でBCG よりも1万倍強力な結核予防ワクチン効果をも示した.さらに,ヒトの結核感染に最も近いカニクイザルでも強力な結核予防効果を発揮した.予防ワクチンの臨床応用も強く期待できる.
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