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高血圧のカテーテルアブレーション治療:その問題点と将来
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JPY
Abstract
カテーテルに基づいた腎神経焼灼術(RDN)は,手技が簡単であり安全性には大きな問題がないことより,ヨーロッパを中心に予想以上のスピードで,治療抵抗性高血圧治療の切り札として広く受け入れられてきた.一方,診察室血圧の低下に比し,家庭や24 時間連続血圧測定(ABPM)の血圧では効果が小さいことも,不可解に受け止められていた.そこで,米国でsham 手技群を対照としたランダム化比較試験が実施された.その結果を見ると,全体としては有意な降圧効果が認められなかった.しかし,病態別に見れば,非黒人,腎機能正常例,65歳未満の比較的若年者,では降圧効果が認められている.一方,RDN 実施後,ほかの疾患で死亡した剖検例の病理組織学的検討から,現状のRDN では腎神経が必ずしも十分に焼灼できていない所見が得られている.今後,腎神経が焼灼できているか否かを術中に確認する方法の開発など,基本に戻り,緻密な再検討が必要と考えられる.
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