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JPY
Abstract
がんに対しては外科的治療,化学療法,放射線療法が主な治療法として行われてきたが,十分な効果が得られる治療法はいまだ確立しておらず,新たな分子を標的とした治療法の確立が希求されている.近年,免疫チェックポイントと呼ばれる免疫抑制分子のシグナルをブロッキング抗体により阻害するがん免疫療法が,悪性黒色腫において有望な治療効果を示し注目を集めている.しかし,依然として治療効果は強力な併用療法によっても50% に満たず,新たな免疫調節分子を標的とした治療法の開発が求められている.OX40 は活性化したT細胞に発現する免疫共刺激分子であり,メモリーT細胞の維持に重要な働きをしている.また,免疫系の恒常性を維持している制御性T細胞にも発現している.マウスモデルを用いた研究により,抗OX40 アゴニスティック抗体を投与することで十分に確立された腫瘍を拒絶できることが報告されている.本稿ではOX40 ががん免疫療法の新たな標的分子として可能性を秘めているのか,今後の展望を述べたい.
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/content/article/0370-8241/70030/372