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肺動脈性肺高血圧症の治療目標は肺動脈圧の低下である―肺動脈圧低下による肺動脈のリバースリモデリング(基礎的考察)―
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JPY
Abstract
本邦における肺動脈性肺高血圧症(PAH)治療薬の使用方法は,単剤投与よりも治療初期から複数の治療薬をほぼ時間差なく併用するupfront combination therapy が主体となっている.このupfront combination therapy により,進行したPAH 患者の予後とQOL の改善が見込まれるが,明確な治療指標とその目標値が示されていない.前稿の岡山医療センター松原医師らのグループは,高用量エポプロステノールも含めた多剤併用療法により肺動脈圧の低下を認めた症例の予後が極めて良好であることを報告した.この事実をもとに,PAH を数多く治療している本邦の施設の大多数において,肺動脈圧を重要な治療指標として採用している.一方で,これまでの欧米のPAH ガイドラインでは,肺動脈圧を治療指標として推奨していない.患者から血行動態計測と同時に肺組織を経時的に採取することは,倫理的な観点から実施困難であり,肺動脈圧低下によるPAH に特徴的な進行性の閉塞性肺血管リモデリング病変の可逆性(リバースリモデリング)について検証することは不可能である.本稿では,筆者らが行った基礎研究の結果から,血行動態ストレス軽減による肺動脈のリバースリモデリングの可能性について解説する.
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