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Low-Dose 5-Fluorouracil/Cisplatin(FP)療法でComplete Response(CR)が得られた多発性肺・骨転移を有するstage IV B肝癌の1例
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JPY
Abstract
多発性肺骨転移を伴う肝細胞癌(以下HCC)に対してlow-dose 5-fluorouracil/cisplatin(5-FU/CDDP:LDFP)療法が著効しcomplete response(CR)が得られたstage ㈿B 高度進行HCC の症例を経験したので報告する。症例は81歳の女性。S 3のHCC に対して2000年12月肝動脈塞栓術を行った。2001年7月ごろより腰痛臀部痛がみられるようになり同年9月17日歩行障害で入院した。入院時AFP は59,300ng/ml PIVKA-㈼は25,700AU/ml と著明に上昇しCT 検査で両肺に多発転移巣と右腸骨に骨破壊像を伴う12×11×10cm の転移巣がみられた。肝原発巣は良好にコントロールされ他に肝内に転移再発巣はみられなかった。そこで10月1日より5-FU 250mg/body/dayを24時間持続点滴静注CDDP 10mg/bodyを週5日点滴静注するLDFP 療法を開始した。4週連続投与を1サイクルとし副作用が出現した時には適宜休薬した。2サイクル終了時には疼痛はほぼ消失しAFP は374ng/ml PIVKA-㈼は35AU/ml とさらに低下しCT 上肺転移巣はすべて消失しCR となり骨盤転移巣も著明に縮小しPR となった。全身状態およびQOL は著明に改善した。UFT 600mg/dayを内服することとし2001年12月10日に軽快退院した。腫瘍マーカーは2002年2月には正常値になった。その後腫瘍マーカーの再上昇はなくCT 上肝肺の再燃はみられず原発巣も消失した。また骨盤転移巣も縮小し続け2002年6月のCT 上造骨性の変化もみられるようになった。有害事象はgrade1の白血球減少のみであった。遠隔転移を伴うstage ㈿B 高度進行HCC に対してLDFP 療法は有用な治療法の一つと考えられた。
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/content/article/0385-0684/31010/107